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Wi-Fi新規格802.11ahの速度は?伝送距離は?製品化の時期は?

      2018/09/10

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IoTという言葉を知っていますか?

昔からパソコンやインターネットに馴染んできた人には 「ユビキタス」 という言葉も懐かしいかもしれませんね。

厳密な 「違い」 は他のページにお任せするとして、ざっくり言うと、IoTはユビキタスの発展系です。

 

そんなIoTを進展させるバックボーンとして利用されそうなWi-Fi規格が制定されようとしています。

それが、IEEE802.11ah

 

それでは、少し IEEE802.11ah を深堀してみましょう!

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802.11ahの概要

802.11ahは、WiFi規格を制定する団体、Wi-Fiアライアンスが現在制定しようとしています。

この802.11ahは、主にPCの無線で利用される802.11acを基盤として、様々な課題の改良版といった感じでしょうか。

 

具体的には、

①通信距離の延長

②超低消費電力化

③IPアドレスサポートの拡大

④1台のアクセスポイントに接続出来る機器数の拡大

よって、一般世帯やオフィスのPCネットワークというよりも、産業分野やスマートホームへの利用・・・つまりはIoT分野を視野に入れたWi-Fi規格です。

 

 

想定される利用シーン

前の項で 「スマートホーム」 というキーワードを出しました。

これを例に挙げ、想定される802.11ah利用シーンに関して考えてみましょう。

まずは、こちらの図をご覧下さい。1

家には色々な 「モノ」 が存在します。

「モノ」 のICT化というと、家電をまず思いつきますが、その他にも太陽光パネルであったり、玄関であったり、外灯なども家にはあります。

 

家に入るには鍵が必要で、部屋に入って暑ければエアコンをONします。

そして夕方になり暗くなってくると、外灯も点け、部屋の蛍光灯も点けますよね。

ベットに入るときは蛍光灯を消し、ベットサイドの照明だけで読書でも。

また、天気の良い休日ならば朝から洗濯機を回したいかもしれません。

それらを動かすための電力も、太陽光パネルからの蓄電との切替えも効率の良い自動調整をしてくれたら嬉しい。

 

つまり、これらを全自動化するためには色々なセンサーが必要です。

光センサー、温度/湿度センサー、電力計などなど。

このようなセンサーをネットワーク化するにあたり802.11ahのアクセスポイントが屋内に設置され、活躍することが想定されます。

 

802.11ahの距離に関して

802.11ahは900MHzの周波数帯を利用することができます。

900MHzといえば、思いつくのが携帯電話のネットワークで使われる周波数帯。

 

携帯電話を考えれば容易なのですが、障害物を回り込んで通信しやすい性質と、広い通信範囲を備えた特性を併せ持っています。

先ほどのスマートホームの例を考えて、従来の802.11nや802.11acでは屋外用途としては伝送距離が足りないことが分かります。

 

まだ、見込み段階ではありますが、「802.11ah」 は 「802.11n」 規格製品の1.5倍~2倍近い伝送距離をもつ製品ターゲットになっていると思われます。

 

802.11ahの速度に関して

802.11ahが現在制定中で、色々なドキュメントやサイトが立ち上がっています。

それらを読み漁りはしたものの、現時点(2016年5月)では速度に関して明らかにされた情報は有りませんでした

 

しかし、この802.11ah計画は最近立ち上がったばかりではなく、数年前からの計画。

その当時では、利用用途により幅広いオプションに対応できる規格の策定に取り組んでいました。

具体的には、速度よりも伝送距離を優先するオプションの150Kbpsのものから、40Mbpsや70Mbps超えのオプションまで。

 

速度に関しては、もう少し暖まったお話がでてくるまで待ちましょう。

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802.11ahの製品化に関してと802.11ah規格に関してのまとめ

ここまで、802.11ahに関して色々とお話しました。

スマートホームの例を見ていただけましたか?

夢のある実用例ですよね?

私が子供のころにテレビで観ていた 「21世紀の未来の生活」 そのまんまって感じです。

あと、車が宙に浮いて透明パイプの中を走ってくれたら完璧です。

 

そんなわけで、2016年1月に 「802.11ah」 採用製品の名称が、 「Wi-Fi HaLow」 に決定したと発表されました。

読み方は、「ヘイロー」 です。

意味や由来は分かりません。。。

 

名称は発表されたものの、実用化や802.11ahが採用された商品発売はまだ先のことになりそうです。

「802.11ah対応」 や、「Wi-Fi HaLow対応」 といった文字が目に入るのが楽しみですね。。
 

 

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